【身近な疑問を鋭く質問 子ども議会】

きょう8日は、主権者教育の一環として、さいたま市立与野南小学校6年生の児童らが参加した「子ども議会」がさいたま市議会の本会議場で開催されました。
民主改革市議団からは出雲圭子議員(西区選出)が出席。児童が自分たちで考えてきた鋭い質問に答えました。

(児童の質問)
学校の体育館は、夏暑くて冬は寒いです。また、災害時の避難所になることもあります。体育館にエアコンはありません。取り付ける予定はありますか?

(出雲議員)
市立小学校のエアコン設置の計画はなく、4年後までにエアコンをつけるかどうかを決める予定です。
市立中学校58校全部の体育館には4年後までに順次エアコンをつけ、与野南小学校のみんなが多く進学する与野中学校は、2~4年後に設置予定です。これが現在のさいたま市の計画です。
その上で、わたしの考えもお伝えします。
体育館にエアコンがつくと気持ちよく授業ができるのでいいなともちろん思うけれど、SDGsや環境への負荷という視点から考えると、エアコンの排熱でヒートアイランド現象やCO2の排出が増加します。そのため、断熱効果を高めることや効率的な利用などの取り組みが同時に必要だと考えています。
災害時に避難所となる体育館はエアコン問題のほかにも、トイレが車いすの人やオストメイト(人工肛門や人工ぼうこう)の人にとって使いづらいという意見もあります。防災の観点からも、いろんな人に寄り添える体育館とはどういったものか、またみんなで考えて議論してみてください。


演壇に立ち堂々と意見を述べた児童。議員席に座って自分たちで考えた質問と答弁に耳を傾けた児童。それぞれどんな感想を持ってくれたでしょうか。
最後に「議員になってみたい」と言ってくれた児童もいて、とてもうれしく頼もしく感じました。

傍聴席で議論を見守った高柳俊哉議員(中央区選出)は主権者教育について「選挙権年齢の18歳になる前の小学生の頃から取り組むことが非常に重要」と指摘。「政治は生活と結びついていて、自分たちの声を出すことや話し合いをすること、議員と直接やり取りをすることなど、よりよい解決に向けて考え行動していく〝主権者〟を育てる環境を議会としてもつくっていきたい」と話していました。

議会局の職員さんの粋な計らい?で、与野南小学校臨時会となっており、議会に来た6年1組と2組が「登庁」の状態になっていました。

通常は、こういった形で会派ごとに分かれており、登庁した議員が自ら押して、灰色のボタンを「登庁」済みの黄色へと変えます。こういったところも体験してもらうとは、考えてもみませんでした。


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